ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドの3大AGA治療薬の効果と副作用について
ちょっと髪の毛が薄くなってきたからといってAGA治療薬を服用しようとしていませんか?
完全にAGAと診断されてしまった場合以外、中程度の薄毛であればAGA治療薬はまだ必要ありません。
中程度なら根本的な生活習慣の改善はもちろん、育毛剤や育毛シャンプーを使うことを先に行った方が良いでしょう。
まずは自分が本当にAGAなのかどうか調べてからでも遅くはありません。
この記事の目次
主な3つのAGA治療薬
AGA治療薬の代表的なものは
- ミノキシジル
- フィナステリド
- デュタステリド
この3種類となります。
これらのAGA治療薬は医薬品に分類されるため基本的には医師の処方が必要で、効果も同様です。
ただし、元々の使途目的がそれぞれ違うので、服用した際の副作用もそれぞれ変わってきます。
ミノキシジル
ミノキシジルは血管を拡張させることで血流を増進させることで髪の成長を速める効果が期待されています。
生えるまでに至らない毛根や、弱っていた髪の毛を太く、長く成長させることができます。
またミノキシジルは日本で発毛効果があると公式に認められている医薬成分で、市販薬の一部にも配合されるほどの人気ぶりです。
毛根さえ残っていれば、これまで悩みだった生え際の薄毛の改善にも期待できます。
しかし、内服薬の「ミノキシジルタブレット」は危険ですのでご注意ください。
フィナステリド
フィナステリドは脱毛の原因になる男性ホルモンの分泌を抑制する効果があり、正常なヘアサイクルに戻す働きがあります。
そのため抜け毛が減るなどの効き目を実感するまでには時間がかかりますが、ミノキシジル同様発毛効果があると公式に認められている医薬成分なので、あせらず余裕を持って治療を進めましょう。
薄毛の改善が見られないからといって自己判断で服用をやめず、必ず医師の指示に従ってまずは6ヶ月継続して使うことをおすすめします。
デュタステリド
デュタステリドは2015年に厚生労働省から製造販売承認を受けたばかりの比較的新しいAGA治療薬です。
海外にはデュタステリドを配合したジェネリック医薬品があるほど広く使用されており、日本では「ザガーロ」だけが認可を受けてクリニックにて処方されています。
デュタステリドは脱毛の原因になる男性ホルモンの分泌を広範囲にわたり抑制する効果が期待されているので、フィナステリドの上位互換版と言えます。
AGA治療薬の主な副作用
AGA治療薬は医薬品なので、それぞれ副作用があります。
どんな副作用があるのか紹介します。
ミノキシジルの副作用
【ミノキシジルの主な副作用】
- 頭皮のかゆみ
- フケの異常発生
- 発疹などの皮膚の炎症
- 心不全
ミノキシジルには血管拡張作用があり、元々高血圧の人が血圧を下げるために飲む薬として開発されました。
そのため血流が急激に上昇し、頭皮がかゆくなったり、頭が熱く感じることがあります。
場合によってはフケが異常に出ることもあります。
フィナステリドの副作用
【フィナステリドの主な副作用】
- 頭皮のかゆみ
- 蕁麻疹
- めまい
- 性欲減退
- 勃起機能不全(ED)
フィナステリドは元々前立腺がんや前立腺肥大症の治療薬として開発されました。
そのため性欲減退や勃起機能不全など男性器に影響する可能性が心配されます。
また使い始めて1ヶ月程度は髪が抜ける(これを初期脱毛という)ことがありますが、これはヘアサイクルが正常に戻りかけている証拠なので副作用ではありません。
デュタステリドの副作用
【デュタステリドの主な副作用】
- 性欲減退
- 勃起機能不全(ED)
- 肝機能障害
フィナステリドと同様にデュタステリドも前立腺肥大症の治療薬として開発されました。
デュタステリドにも初期脱毛がみられる場合がありますが、2~3ヶ月程度で治るので心配する必要はありません。
デュタステリドの副作用として肝機能障害も考えられるので、肝機能に異常がある方や不安がある方は避けたほうがいいでしょう。
服用はまずはAGA診断をしてから
AGA治療薬はその絶大な効果が期待できる半面、副作用の可能性は無視できません。
副作用のリスクを避けるために「本当に自分はAGAなのか?」を調べることが先決です。薄毛=AGA治療薬で治そうという考え方は危険です。
もしもAGAでなければリスクを冒してAGA治療薬に手を出さなくても、育毛剤や育毛シャンプーで改善する見込みは十分あります。
まずは自分の薄毛がどのタイプか知ることから始め、AGAだとわかってから使用を開始しても遅くはありません。