毛髪の構造と役割を知って育毛ケアのポイントを抑える

2018年10月3日

「毛根にダメージ」、「キューティクルで美しい髪」など何となくは分かる毛髪のことですが、どんな構造でどんな仕組みになっているのか意外と知らないものです。
今回は、その毛髪の構造やしくみを知り、正しく健康な毛髪を手に入れるコツを学んでみましょう。

毛髪は木と同じで幹と根に分かれている

毛髪は、頭皮の外に出ている部分を「毛幹部」、頭皮の中に入っている部分を「毛根部」と呼んでいます。
頭皮という大地に力強い木(毛髪)が立つ。そんなイメージで捉えていただければ良いと思います。

では、具体的に幹と根の説明をしていきましょう。

毛根部は毛髪製造工場

頭皮の毛穴から3mmほどの深さにあるのが毛根です。毛根の最深部にあるのが「毛球」と呼ばれる毛髪製造工場です。

この毛球のちょっと窪んだ部分にあるのが「毛乳頭」です。この毛乳頭は毛細血管とつながっており、髪の毛の母である「毛母細胞」に栄養と命令を送り届けています。まさに工場長のお仕事をしています。

この「毛母細胞」が司令を受け取って細胞分裂をバンバンしていきます。この分裂した毛母細胞が角質化したものが「毛髪」となるのです。この細胞分裂がうまく行われないと、髪の毛が育たない、いわゆる薄毛という状態になってしまうのですね。

抜け毛の根っこに白っぽいものがついてるのを見たことはありませんか?これを毛母細胞や毛乳頭だと思う人も多いのですが、安心してください。あれは毛球の色素が抜けた状態で、毛根鞘(もうこんしょう)と呼ばれています。
毛乳頭と毛母細胞はそのまま毛根部に残ります。この毛乳頭たちがいる限り髪の毛は抜けても再び生えていくのです。

毛母細胞の活性化こそが育毛ポイント!

毛幹部は体内の毒素を吐き出す場所

普段私たちが「髪の毛」と呼んでいる部分が、この「毛幹部」にあたります。その髪の毛の役割ってご存知ですか?

髪型一つで印象が変わるぐらいなので、やはり見た目という部分が大きな役割だと思うでしょうが、紫外線からの保護や衝撃からの保護、外気温との温度差調整が主な役割です。
そして意外と知られていないのが、デトックス効果・体内に溜まった毒素を排出させることです。毛細血管から毛乳頭に流れてくる血液には栄養だけでなく毒素も一緒に渡しているのです。

毛細血管から流れてくる毒素は微量ではありますが、髪の毛の本数から考えると結構な毒素を受け取っていると考えられますね。この髪の毛が抜け落ちることで、完全に体外へその毒素が排出され、デトックスされるのです。
よく薬物検査などで髪の毛から出たなどと報道されるのも、髪の毛に毒素が貯まることを利用した検査方法だったわけです。

毛髪はまるでかっぱ巻き!!3つの構造を知る

さて、今度は毛髪そのものの構造のお話をしましょう。お寿司のかっぱ巻きを思い浮かべてみてください。中央にきゅうりがあり、その外側をご飯が包み、最後に海苔が巻いてありますよね?
きゅうりにあたるのが「メデュラ」、ご飯が「コルテックス」、外側の海苔部分が「キューティクル」になるのです。
それそれの層がどういった役割を持っているのかを紹介していきます。

キューティクルは毛髪を守るガーディアン

シャンプーのCMなどでもおなじみのこのキューティクル。毛の根元から毛先まで鱗のように重なって出来ているのが、キューティクル(毛小皮)と呼ばれる部分です。

キューティクルが綺麗に整った状態ならば、手触りがよく艷やかな髪になるのですが、髪が傷み剥がれてしまうとゴワゴワの髪になってしまうのです。
毛髪を守るための盾としての役割があるので、毛髪内の栄養などのタンパク質を守るため、しっかりと整った状態にしておく必要があります

毛髪から大事な栄養素が漏れ出さないように、しっかりとしたキューティクルを手に入れよう!!

コルテックスこそ髪の本体

毛髪の90%を占めるコルテックスは、髪の毛の太さや硬さ、色などを形成する重要な部分です。コルテックスが少ないと毛髪はコシのない細い状態になってしまいます。また、コルテックス細胞に含まれているメラニン色素が髪の毛を黒くしているのですが、このメラニン色素が薄くなると、白髪と言われる状態になるのです。

ブリーチなんかで髪の毛を明るくする原理は、このメラニン色素を分解することで、明るくしているのです。

コルテックスの密度を増やし、健康な髪にするためにも亜鉛・ビタミン、タンパク質の栄養を摂取しましょう!

謎多き柱、メデュラ

メデュラは毛髄質(もうずいしつ)と呼ばれています。この名が示すように髪の毛の芯に当たる部分です。メデュラ自体はまだ不明な点が多く、現時点で分かっていることは、毛髪の太さや弾力などに関係していることぐらいだそうです。
あくまで推測の範囲ですが、メデュラ内部に空気を溜めて太陽などの熱から頭皮を守ったり、毛髪の潤いに関連しているのではないだろうかと考えられています。
ただし、このメデュラはすべての人の毛髪に入っているわけでは無いようで、細い毛髪には10%ぐらいしか含まれていないそうです。だからといってないと困るかというと、そうでも無いようだし……謎の部分です。

まぁ、きゅうりを入れ忘れたかっぱ巻きでも十分食べれますしね(笑。早く解明されることを祈っています。

3つの構造をつなげる強力接着剤「CMC」

CMC(細胞膜複合体)は、細胞と細胞をつなぐ接着剤の役割をもっています。コルテックス細胞の間やキューティクルの鱗、キューティクルとコルテックスの間などを流れ、つなぎとめています。
このおかげで髪の水分や栄養素の流出が防げているのです。また、パーマやヘアカラーで使用される薬剤の耐性が高く、コルテックスをダメージから守るのにも役立っています。

毛髪のしくみを理解することが育毛への第一歩

これまで述べてきたように、毛髪には3つの構造と2つの部位があることは理解していただけたと思います。何がどうなって髪が育っていくのか、そこが分かれば育毛のために必要なことが何なのかも必然的に見えてくると思います。
髪の毛を成長させるためには毛母細胞に栄養をしっかり与える必要がありますし、丈夫な髪の毛にするためにはコルテックスの量を増やす必要があるなどがそれです。

育毛剤を選ぶ際にもこれが何に影響をもたらすのかが分かればきっと選びやすくなると思います。

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