ニードル法植毛をオススメしない、6つの理由
そんな疑問にお答えします。
確かに今、植毛法は数多く存在しており、どの方法がいいのか分からない人も多いと思います。
それぞれの手術法を知っておくことにより、何も知らないまま植毛するより安心感と手術イメージをしやすくなります。
そこで今回は植毛方法の一つニードル法についてご説明します。
先に結論から述べると、
実はニードル法は少し前の植毛法になるので、おすすめしません、今はFUT法やFUE法と呼ばれるより確実な植毛法が存在します。
FUT法やFUE法について知りたい人は下記の記事を参考にしてください。
この記事の目次
ニードル法とは?韓国で人気のある植毛法
ニードル法は韓国が発祥の植毛の手術方法です。具体的にご説明すると、後頭部や側頭部などから採取したドナーとなる髪を専用の針を使って1本1本植え込んでいく植毛方法です。
韓国で人気のある方法で、「単一植毛」や「Choi式」とも呼ばれます。
通常、植毛の作業工程は毛髪が薄い場所に穴を開け、移植する髪を植えていくという大きく2つの工程になるのですが、ニードル法は針を刺しそのまま移植する髪を植えるのでワンステップで植毛ができます。
そのため頭皮に負担が少ない植毛法として知られています。
実は日本では主流ではない!?ニードル法(Choi式)の歴史
ニードル法(Choi式)は、1992年、韓国のキム医師により開発された植毛法です。日本でも普及し、毛を植え込んでいくイメージのCMをよく見かけるようになりました。
ですが普及したのは韓国・日本だけであり、世界的に見ればメジャーな手術法ではありません。というのもニードル法は手術の特性上、東洋人の黒くて太い毛髪に適しているため、現在日本と韓国のみでしか行われていないためです。
さらにニードル法が開発されてからわずか3年後の1995年、リマ―医師、バーンステイン医師、ラスマン医師らにより、ストリップ法が提唱され、植毛治療の主流となります。このストリップ法こそがFUT法であり、現在の植毛治療のゴールデンスタンダード(世界基準)となっている方法です。
その後、医師のスキルや機械の発展に伴いFUE法が植毛治療の主流になります。日本でも最近ではFUE法が主流になっており多くのクリニックでもFUE法を取り入れられています。
ニードル法(Choi式)の移植方法
では次に、ニードル法とは具体的にどのような手術法なのかをご説明します。
大まかな流れは4つのステップ
ニードル法の施術の流れは、
ドナー採取 ⇒ 縫合 ⇒ 髪分け ⇒ 穴あけ&植え込み
の計4ステップです。
- まず移植元となる後頭部や側頭部の髪(ドナー)を短く刈り込み、植毛する本数に合わせて短冊状にまとめて切り取ります。
- 切り取られた部分は上下の皮膚を引っ張って、ホッチキスや糸を使い縫合します。
- ドナーを採取したら植毛する部分に合わせて髪が入った針を複数サイズ作成します。
- その針を頭皮に刺し穴あけと毛の植え込みを同時に行っていきます。
原理はシャーペンと同じ
では次に植毛手術をする上で1番大事な毛を植え込む作業をさらに具体的にご説明します。
文字を書くときに使うシャーペンを想像してもらえるとイメージしやすいと思います。シャーペンって押すと芯が出てきますよね?その芯が髪になります。押し出された芯(髪)はそのまま頭皮に残り針だけが戻ります。
穴あけと毛の植え込みを同時に行うため頭皮に負担が少なく、一見便利な手術法に見えますがニードル式植毛はメリットよりもデメリットの方が多いのが現実です。
その理由は次の項目でご説明します。
※ニードル式は従来1株の単位を1本として計算していましたが、現在は毛包単位を重視した株分けを行うことが多く、ニードル式もFUT法の一つの方法と言えるようです。
ニードル法植毛のメリットとデメリット
ではなぜニードル式植毛はメリットよりもデメリットの方が多いのでしょうか?その理由を分けてご説明します。
ニードル法植毛のメリット
自然な仕上がり
移植する髪によって針の大きさが異なり、それらをうまく使い分けることで植毛する部位によって移植するドナー量を増やしたり減らしたりするのが簡単です。
また、パンチ穴なので毛髪の角度を調整しやすく自然な毛並みを作りやすくなります。
身体への負担が軽い
植え付けのみに関して言えば、穴開けと植え付けが同時にできるため、出血や痛みが少なく身体への負担が軽い傾向があります。
ニードル法植毛のデメリット
生着率が低い(50~60%)
生着率は様々な要因が関係していますが、ニードル式植毛法は生着率が低い(50~60%)と言われています。
穴開けと植え付けを同時に行うため、必然的に移植株よりも穴の径が大きくなるのも生着するまでに抜けやすい点もあるのではないでしょうか。
後頭部に大きな傷痕が残る
ドナー採取にメスを使用するため、後頭部には横一文字の大きな傷跡が残ります。2cm前後髪を伸ばせば隠れますが傷痕から毛髪は生えないため傷は一生残ります。ただし、トリコフィティック縫合法などで傷痕を最小限に抑えることも可能です。
広範囲に植毛できない
分けた髪を1本1本ニードルにセットしながら行うため、手術時間は長くなる傾向があります。
また、ニードルの操作や全体のバランスを考えながら植え付ける必要があり、熟練の腕が必要になります。時間が長くなると同時に費用も高くなる傾向があります。
毛包を選べない
ドナー採取の方法として、一定の範囲を皮膚ごと切り取るため、1本1本髪質を選ぶことができません。そのため、健康な髪、不健康な髪が混ざり、一定の品質を保つことが難しくなります。
痛みが強い
手術中は麻酔が効いているので問題ありませんが、後頭部を大きく切り開くため、術後の痛みは比較的強いと言えます。
密度が低い
ホールの作成と移植を同時に行う分、当然ホールの方が大きくなります。
そのため、移植穴が大きいため、高密度での移植には向いていません。
また、大きい移植穴に対して株の直径が必然的に小さくなるため、生着するまでに抜けやすいなど生着率にも少々問題がある方法と言えます。
植毛できる密度に限界があり、正常な毛髪密度の約5割程度しか植毛ができません。
採取部はメスを使うため、大きな傷跡となって残りやすいです。
メリットよりデメリットの方が多い
上記のようにメリットよりデメリットのほうが多いため現在では主流ではありません。
ハイリスク・ローリターンということですね。
ですがニードル法によって髪と自信を取り戻した人が多いのも事実です。
次は気になる口コミを見ていきましょう。
ニードル法植毛の口コミ
現在では主流ではないと分かったニードル法、実際に手術された方はどう感じているのでしょうか?
調べてみたところ植毛部分については、傷跡が気にならないという口コミが多かったです。
オールバックなど生え際を見せるような髪型をしたい方には、かなり適している植毛方法とも言えそうです。
一方で髪の毛が全体的に細い方は効果があらわれにくいという口コミもありました。
さらに生着率の悪さを指摘している口コミもあります。
時間と手間のかかる植毛方法なので仕方ないかもしれませんが、自分の髪を使うわけですのでマイナスと言っても良いでしょう。
植毛経験者による同じ目線でのアドバイス
理由として前述の通り、ハイリスク・ローリターンだからです。
確かに頭皮への負担は少ないですが、今の植毛技術はかなり進歩しています、より負担が少なく確実な手術を施してくれるクリニックがたくさんあります。
それにせっかくお金を払って植毛するなら確実な方法を選びたいですよね?
しかも今はどのクリニックも無料カウンセリングを実施しており、プライバシーも厳守していただけるため安心してカウンセリングを受けることができます。
無料っていうけど、カウンセリング後の売り込みとかはあるの?
カウンセリングだけ無料でもその後いろいろと売り込みがあるんでしょ?と思う人もいると思います。
独り身ならまだしも家族に知られたくない人もいるでしょう。
ですが安心してください。今はどこのクリニックも守秘義務を徹底して遵守しており、本人が許可しないかぎり無理な売り込みや勧誘はありません。
相談だけでも気軽に行けますし、普段誰にも言えない悩みを打ち明けることでストレスも緩和されます。
知識をつけるより行動しよう
いかがでしたでしょうか?
ここまでニードル法のことについてご説明しておいて、言いにくいのですがこのページを見ている人は、髪に対して少なからず危機感を持っているはずです。
行って損はありません、むしろ得にしかならないはずです。
あなたの思っている以上に親身になって相談にのってくれますよ。