ノコギリヤシが持つ育毛の効果と副作用はどうなの?
育毛剤や育毛シャンプー、育毛系の商品に必ずと行っていいほど入っているノコギリヤシ。入っているぐらいだから効果テキメンだと思われますが、一体何に効いてどんな副作用があるのか?今回はそんなノコギリヤシについて大調査しました。
この記事の目次
ノコギリヤシとは
ノコギリパルメット属は単型。小さなヤシで高さ2–4mになる。幹は不規則に伸び、砂浜に密に群生するか松林・広葉樹のハンモックの下生えとして見られる。幹が直立することは少ないが、幾つかの個体群で記録されている。米国南西部固有種で、大西洋岸平野からメキシコ湾岸低地で一般的だが、アーカンソー南部などの内陸でも見られる。丈夫な植物で成長は極端に遅い。長寿で、特にフロリダには樹齢500–700年と推定される個体もある。
引用:Wikipedia
ノコギリヤシの正式名称はノコギリパルメットと言って、ヤシの木の仲間だそうです。名前の由来として葉がノコギリのようになっているからという説と葉柄にノコギリのようなトゲがあるからの2種類あるそうなんですが、どちらにしてもノコギリに似てるよねってことらしいです。
通常育毛剤などに入っている「ノコギリヤシエキス」はノコギリヤシの実から抽出したもので、欧米では古くから薬として利用されています。
ノコギリヤシの効果
ではノコギリヤシにはどんな効果があるのでしょうか?海外では昔から薬として利用されていますが、どうやら日本では医薬品の認可がおりていないので、健康食品の扱いになっているようです。
悪玉男性ホルモンを抑え込んで、薄毛予防
このノコギリヤシの効果として、薄毛で悩む我々が気になるのはやはりこの部分ですね。
薄毛になる原因の一つとして、ジヒドロテストステロン(悪玉男性ホルモン)の存在があります。このジヒドロテストステロンは、「テストステロン」という男性ホルモンに「5αリダクターゼ」という酵素が結びつくことで生成されるものです。
このジヒドロテストステロンは髪の毛の元となる毛母細胞の働きを抑制する働きを持っており、ジヒドロテストステロンが多くなることにより髪の毛の成長を止めて、薄毛になってしまうとい減少を引き起こしてしまうのです。
しかし、このノコギリヤシエキスの成分はこの「5αリダクターゼ」を抑制する作用があると考えられており、薄毛予防として利用されているのです。
前立腺肥大の予防・改善
引用:Wikipedia
Wikipediaによると、ノコギリヤシの実は前立腺肥大の治療薬として効果があるという研究により、海外ではよく利用されています。この前立腺は男性だけに存在する臓器なので、男性のみの疾患です。
前立腺肥大の原因は現段階では特定されていませんが、ジヒドロテストステロンが原因ではないかと考えられており、ノコギリヤシの持つ「5αリダクターゼ」を抑制する作用がジヒドロテストステロンの生成を抑えて改善させることが臨床試験でも出ているようです。
このことにより、同じジヒドロテストステロンが原因である薄毛にも効果があると言われる理由なのです。
ノコギリヤシにはほぼ副作用はなし!
ノコギリヤシにはホルモンバランスへの影響や血行を良くする働きもあるため、妊娠中や授乳中、血液関係の薬を摂取しているような方々は使用を控えたり、医師に相談するのが良いでしょう。
それ以外の方々であれば、ほぼ副作用の心配はありません。あったとしても下痢・便秘・めまい・吐き気や頭痛などの軽度な症状なので、割と安心です。しかも副作用が出る可能性があるのは過剰摂取した場合なので、医薬品ではない日本のものであれば、まず副作用は起きないでしょう。
ノコギリヤシの効果を高めるには亜鉛との併用がおすすめ
ノコギリヤシと同じく、「5αリダクターゼ」の抑制に効果があると言われているのが「亜鉛」です。亜鉛は、髪の毛の成長に必要なタンパク質の結合に欠かせない成分でもあるので、ノコギリヤシと合わせることでその効果が期待されています。実際、多くの育毛系アイテムにはこれらが配合されています。
効果的に亜鉛を摂取しやすくなる食べ物をまとめた記事があるのでよかったら参考にしてみてください。
しかし、ノコギリヤシの育毛効果自体はまだ研究中の部分があり、そのため日本では医薬品としてまだ認められていないのです。とはいえ、実際に効果がでている方々も大勢おりますので、これからの研究成果に期待しています。
薄毛が気になる方は、副作用の少ないこのノコギリヤシを気軽に試してみてはいかがでしょうか?