あなたは大丈夫?「脂漏性皮膚炎」が抜け毛の原因だった!

抜け毛でお悩みのみなさん!最近毎日シャンプーしてるのに「フケの量が多い」「頭がいつもかゆい」「生え際がカサカサして皮膚がむける」「耳の後ろがかゆい」なんて症状ありませんか?

どれか1つでも当てはまる人はもしかしたらそれは脂漏性皮膚炎かもしれません。脂漏性皮膚炎は抜け毛を加速させる病気ですぐに病院へ行くことが必要です。しかしそれだけでは不十分で普段の食生活や生活習慣の改善も非常に重要になってきます。

誤った対処をしてしまうとかえって脂漏性皮膚炎を促進させ、最悪、脂漏性脱毛症を発症し抜け毛がエスカレートしてしまうので正しい知識を身につけて抜け毛を食い止めましょう。

脂漏性皮膚炎は抜け毛を促進する

脂漏性皮膚炎とは真菌(カビ)などが原因でフケやかゆみを伴った皮膚の炎症を指します。炎症が頭皮全体に起こると髪の毛が細くなり脱毛がだんだん多くなってきます。さらに真菌と脂が毛穴に入り込むと頭皮と毛根にダメージを与え、さらに抜け毛を増やしてしまいます。

「脂漏性皮膚炎」とは?

脂漏性皮膚炎とは湿疹の1つです。皮脂が真菌(カビ)などによって「脂肪酸」に分解され、それが皮膚を刺激する症状です。見た目にも頭皮は皮脂でベタベタしており、毛穴にまでびっしりと皮脂が詰まっているのがわかります。

脂漏性皮膚炎の初期症状としては毎日シャンプーしているのに皮脂分泌過多のよる頭皮付近への大きなフケが発生したり頭皮の赤み、かゆみなどが代表的な特徴です。これが悪化すると炎症を起こした頭皮を守ろうとして「かさぶた」が出来てきます。そのことで頭皮環境が悪化し、髪の毛が細くなり、毛根へのダメージで髪の毛が抜け落ちます。いわゆる脂漏性脱毛症です。

最新の研究によると脂漏性脱毛症は男女の別も関係なく、また若年層においては精神的不安定や情緒不安定に起因して発症するという報告もありますが、大半の原因は脂漏性皮膚炎により引き起こされると考えられています。

「脂漏性皮膚炎」の原因はマセラチア菌だった

真菌(カビ)と聞くとどこか他人事のように感じるかもしれませんが、脂漏性皮膚炎の原因と考えられている代表的な真菌であるマセラチア菌は常在菌、つまり誰の頭皮にも存在するのです。

皮脂は頭皮の乾燥を防ぐために必要なものですが、皮脂の分泌が過剰に起こると常在菌であり真菌の一種であるマセラチア菌がこの皮脂を分解して栄養とします。この分解の過程で酵素リパーゼが産生され、リパーゼとともに分解されて皮脂の形が変化して生じた遊離脂肪酸が炎症を起こすと考えられています。

頭皮で炎症が生じると当然血流が悪くなり、毛根を維持させる機能が落ちて抜け毛につながります。それだけでなく毛髪を新しく作り出す栄養も細胞へ伝わらなくなり、抜けた後も新しく髪が生えてこないという悪循環が生じます。

放置していると抜け毛がひどくなる

脂漏性皮膚炎は慢性化しやすい病気です。放置しているとますます抜け毛は悪化する一方です。脂漏性皮膚炎の特徴の1つである「フケ」の大量発生は毛根を詰まらせてしまうことが多く、脱毛や薄毛の原因につながる可能性が高いのです。

知らず知らずのうちに頭皮を掻いてしまうと炎症はひどくなります。頭皮の表面からベタベタした浸出液が出たり、厚くごわごわと硬く、乾燥したようにポロポロと皮膚が剥がれ落ちるフケが出るようであれば脂漏性皮膚炎を疑ったほうがよいでしょう。

脂漏性皮膚炎は誰にでも起こり得る病気なので少しでも「あれ?」と思った時点で対処する必要があります。早期に対応することで抜け毛防止につながるのです。

脂漏性皮膚炎は必ず医師の判断に従って治療しよう

DarkoStojanovic / Pixabay

脂漏性皮膚炎は病気なので医療機関で医師による適切な診断・治療を受けることをおすすめします。中には脂漏性皮膚炎とは知らずに自分で対応しようとする人もいるでしょう。しかしそれがかえって逆効果になる場合があり危険です。

またある程度知識を持っていて時間がないために市販薬に頼る人がいるかもしれません。結論から言うと市販薬にて完治を目指すことはおすすめしません。本気で抜け毛を防止し新たな毛髪を望むのであればしかるべき病院へ相談することが1番の近道なのです。

医療機関において治療する場合、適切で安心な処置で頭皮環境を正常に戻すために個人差はありますがおよそ4週間から6週間くらいの期間で脂漏性皮膚炎の完治が見込めます。

まずは病気であると認識することが大事

voltamax / Pixabay

脂漏性皮膚炎は正真正銘の「病気」です。病気であれば病院へ行き、医師の診断に従って治療を進めることは普通の流れです。そもそも自分が脂漏性皮膚炎かどうかもわからなければ間違った対応をしかねないので、まずは医師に相談することをおすすめします。

病気であればそれに応じた適切な「治療」があります。脂漏性皮膚炎も例外ではありません。適切な処置を行わなければ症状は悪化するばかりで今後新たな発毛は望めません。

具体的な治療法としてマセラチア菌を殺菌する外用抗真菌薬としてケナコゾールや二ゾラールなどの薬剤のほかに、かゆみを抑え炎症を鎮める内服薬の抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤を処方されることが挙げられます。またビタミンBは皮脂分泌を抑制する働きがあるので、ビタミン剤を出される場合もあるようです。

医師の処方に従って安全に頭皮環境を改善することで毛根の炎症は鎮まり、頭皮や髪の毛へ栄養が運ばれることで徐々に健康な髪の毛が生えやすくなるのです。

育毛剤の使用はかえって逆効果

よくある例として自分が脂漏性皮膚炎とわからず「最近髪が薄くなってきた」=「育毛剤で発毛を促そう!」という発想で育毛剤を利用する場合です。脂漏性皮膚炎の症状で育毛剤を利用するという行為は実はとても危険な行為なんです。

脂漏性皮膚炎にとって刺激を与えることが1番のマイナス要因です。脱毛がひどいからと言っていきなり育毛剤を使うと頭皮にとってはかなりのダメージを加えることになるので効果が出ないどころか、症状が悪化する場合があります。

もちろん頭皮や生え際にかゆみの症状が出た場合に思わず爪を立てて強く掻いてしまうことも物理的に悪い刺激を与えることになるためもってのほかです!気持ちは十分わかりますが育毛剤を使うのであれば、まずは脂漏性皮膚炎を治療してからにしましょう。

市販薬をおすすめしない理由

病院へ行く時間がない方やある程度知識をお持ちの方にとってはドラッグストアなど薬局で必要な成分を含有した市販薬を入手すればいいのでは?という疑問を持ったかもしれません。しかし市販薬はおすすめしません。

効果がないとは言いませんが、おすすめしない1番の理由は副作用の可能性があるからです。特にマセラチア菌を殺菌する外用ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)も市販薬としていくつか存在しますが、中には副作用が強いものもあり常用するのは危険なので、医療機関においてきちんと処方してもらったほうが安全なのです。

また同じく坑ヒスタミン外用薬というものもあり、こちらはステロイド成分は入っていないため比較的長期にわたり使用できます。ただ坑真菌薬ではないため、かゆみ自体は抑制できるものの真菌の殺菌は行わないので根本的な治療とは言えないのです。

最近では抗真菌剤配合のシャンプーも市販されているようですが、かぶれや刺激を起こしてしまうケースも報告されているため使用する際は医療機関に相談したほうが良いでしょう。

抜け毛を防ぐために必要なことは「頭皮環境の正常化」

もちろん医療機関での診察は必要ですがセルフケアも重要です。病院で処方された薬剤で炎症を抑え脱毛に歯止めをかけたとしても頭皮の皮脂の分泌は永遠に繰り返されます。その分泌を調整して再発防止に努めなければ脂漏性皮膚炎は繰り返されます。

脂漏性皮膚炎の根本となる原因は皮脂の過剰分泌なので普段の生活からコントロールする必要があります。ちょっとしたことを見直すことで抜け毛を抑えることが出来るのです。

頭皮環境を正常な状態で保つために一定の自己管理は必要です。そしてそのことが抜け毛防止だけでなく、よりよい発毛環境を整えるのです。

普段の食生活で頭皮環境は改善できる

eminens / Pixabay

食生活が頭皮環境に深く関わっていることはすでに知ってるという人も多いと思いますが、あえて言います。食生活で頭皮環境は変わります!普段からの食事を気をつけることで頭皮環境は良好な発毛環境を生み出すのです。

基本的にはコーヒーや香辛料、糖分など肌へ刺激になる食べ物を控え、特に意識して摂取してほしいのが豚や牛、納豆などに多く含まれるビタミンBです。さらに野菜や海藻類に含まれる様々な抗炎症作用のあるビタミンや食物繊維を多く摂ることも頭皮環境を改善する手助けになります。

中でもビタミンB2(リボフラビン)は栄養素の代謝に関わる成分で肌や髪の毛の健康を保つ働きを持つことで有名です。含有量の多いものでは「さけ」や「ます」と言った魚類を筆頭に豚肉やのり、意外なところでは味噌汁の味噌にもビタミンB2は多く含まれています。

生活習慣の見直しで脂漏性皮膚症を予防できる

Free-Photos / Pixabay

食生活もそうですが睡眠も大事な要素です。肌の新陳代謝ターンオーバーが活発になる22時から深夜2時の間は出来るだけ睡眠を取ったほうが良いのです。あまり夜更かしせず早めの就寝を心掛けるようにしましょう。硬い頭皮は発毛の妨げになります。

肝臓の病気や糖尿病、腸内環境の悪化なども脂漏性皮膚炎を引き起こす一因と言われています。過度なアルコールの摂取や偏食、喫煙なども控えたほうがよいでしょう。

また「ストレス」も抜け毛防止、発毛の大敵です。リフレッシュする時間を設けたり、適度な運動を行うことはストレス発散になるので効果的と言われています。適度な運動は頭皮環境だけでなく健康な体を作り上げることにつながり一石二鳥ですね。

脂漏性皮膚症が解消されれば再び発毛する

脂漏性皮膚炎を解消し、その後も皮脂の分泌をコントロールすることが出来れば、抜け毛防止だけでなく発毛する環境を整えることにつながります。仮に脂漏性皮膚炎による薄毛に悩まされている方もしっかりとした処置を行い、頭皮に良い環境を整えることで再び髪の毛を取り戻すことができるので全く悲観する必要はありません。

頭皮環境を正常にすることは発毛の絶対条件なので、もし脂漏性皮膚炎の疑いがあればしかるべき医療機関にて医師の診断を受け、適切な処置を受けることをおすすめします!

もちろん個人レベルでの努力を怠ってはいけません。普段の生活スタイルを見直したり、規則正しい生活を心掛けるだけでも頭皮にとっては良い影響を与えます。また脂漏性皮膚炎はいつ、誰にでも起こる症状なので再発させない努力も必要です。脂漏性皮膚炎を解消して抜け毛を食い止めつつ、再び発毛させましょう!